1. 薪ストーブはほんとに暖かいの?
体感したことがある人は皆揃って「暖かい」というでしょう。何物にも変え難い暖かさです。薪ストーブから発せられる熱は遠赤外線を含み、暖かさはまろやかで、体の芯から暖かくなります
2. 子供がいますが薪ストーブは安全ですか?
薪ストーブ運転中は、本体が高温になり触ればやけどをしてしまいます。しかし、お子さんのいる家庭でも薪ストーブを使っているケースはたくさんあります。大人の話を理解できるくらいの年であれば「触ったら熱いからね」って言い聞かせておけば理解してくれるようです。もっと小さなお子さんがいる家庭だとハースゲート(柵)を設置したりします。
3. 室内で火を焚く薪ストーブは安全なの?
薪ストーブは本体がしっかり密閉されており、可動部であるドアも密閉のためのガスケットが付けられており、本体から火が漏れ出すということはまずありません。
薪ストーブで怖いのは、正しく設置されなかった時の見えない部分の火災です。本体が発する熱が少しずつ壁を熱し、壁の内部が炭化してやがて発火するという事故は起こる場合があります。また、煙突の汚れが溜まりすぎ、そこに火の粉が飛んで煙突内で火災が起きる場合があります。
これらはすべて正しい施工とメンテナンスを行えば起こりません。
4. 炉台は必要なの?
炉台は、耐火の為とストーブ本体の加重を分散させる役割があります。火がはぜて、床に落ちた場合大きな事故につながるかもしれません。そのため、磁器タイルやレンガを敷くことで万が一の場合にも安全に使用できます。4本足のストーブなら4つの点に数十kgの加重がかかります。炉台に置くことにより、加重を面で受けるようになります。
5. 薪ストーブは壊れますか?
分厚い鉄でできている薪ストーブですが壊れることもあります。しっかり温度管理せず、高温で焚き続けると、鉄なので部品が変形したり、ストーブ本体の気密が取れず空気調整が効かなくなったりします。しっかり温度管理して、温度を上げすぎないことや定期メンテナンスでチェックすることで長持ちします。
6. メンテナンスはどれくらいの頻度で必要ですか?
本体の内部の清掃、煙突掃除はシーズンオフに年1回が基本です。煙突内部とトップの清掃、ストーブの排煙経路の清掃、吸気口の確認、灰の処理、各部調整をいたします。
7. 薪ストーブは手間がかかりませんか?
薪ストーブを使用される前の段階で誤解されているものの1つに、毎日灰の掃除が必要だと思われている方が多いです。機種にもよりますが、灰は貯めたまま使用します。いちいち取り出しません。灰が断熱材の役割になり直火で痛む鉄を保護します。ですが毎日焚いていると灰も溜まってきてカサが増えてきて邪魔になります。貯まって邪魔になった分だけショベル等で掻き出します。
ですので、日々行うことと言ったらガラスがくもったら拭くぐらいです。ガラスが汚れるのは火がくすぶるためで、焚き方次第で防ぐこともできます。
薪をくべて、火が落ちて来たら追加します。燃料タンクに充填して運転するファンヒーターと違い、燃料は手動で追加するしかありません。そういった部分においては手間と考える方もいるかもしれません。ですが、そこが薪ストーブの魅力の一つです。細かい焚き付けの量や、薪の太さや皮や幹の状態によって、日々燃え方が違います。まるでたき火をしているかのようです。雨の日、空気中の湿気で薪の火が付きづらくなったり、または、カラッと晴れの日は火が付きやすくなったり、自然とともに生活している実感があります。
1. 木質ペレットってなに?
木を粉砕して圧縮成形した小粒の固形燃料です。主に住宅用木材の製材の過程で出てきた副産物や、森林整備の間伐材などを原料としています。さまざまな原料で作ることができるペレットですが、ペレットストーブは他の成分は全く入っていない木100%のペレットを使用します。
2. 木質ペレットに種類はあるの?
大きく分けて3種類あります。
ホワイトペレット・・・木の幹のみで作られるペレットです。文字通り色が薄く、質が一番良いです。灰も少なく、配管の汚れが少ないです。値段も一番高くなります。
全木ペレット・・・皮も幹も使用して作られるペレットです。皮は燃えにくく、灰が多めに残ります。皮が含まれることによりホワイトペレットと比べると少し劣りますがホワイトペレットに比べ価格が安いです。樹種や、皮と幹の割合によって質の違いがあります。
バークペレット・・・木の皮のみで作られるペレットです。使用した場合、灰の量や配管の汚れも多めです。通常、ストーブの燃料で使用されることは少ないです。
3. ペレットストーブってどんなもの?
木質ペレットを燃料として使用するファンヒーターです。大部分は温風が出るタイプですが、輻射熱や対流熱を発する機種も有ります。スイッチ一つで着火や消火が自動ででき、火力や温風の強弱も調整できます。朝起きる時間にタイマーセットで着火し、出かける時間にタイマー消火なんてこともできます。燃料タンクにペレットを充填して、あとは自動で燃焼室に供給されるので手間がかかりません。
4. ペレットストーブって暖かい?
ペレットストーブは薪ストーブと同じように木を燃やします。燃料の違いはあれ、炎を見ながら「やすらぎ」や「ぬくもり」が味わえます。炎に暖められた温風と輻射熱によって暖まることができます。お部屋の広さに合わせて機種を選んでいただけます。
5. 掃除の頻度は?
日々やることは、燃焼ポットのクリンカー(前日の燃えカス)を竹串等で綺麗にして、燃焼空気の穴の通りを良くします。ガラス面がくもったら拭きます。
1週間に1回くらい、灰が溜まったら捨てます。熱変換器の掃除レバーを2〜3回出し入れします。
オフシーズンに1回、配管掃除をします。燃料の質によっては回数が増える場合もあります。
6. 煙は出ますか?
火が不安定な着火の時に少しだけ出ます。通常燃焼時は煙も匂いもほとんど発生しません。
7. 炉台は必要ですか?
ペレットストーブ本体が熱くなるわけではありませんので、薪ストーブのような炉台・炉壁までは必要ありません。ですが、掃除等を考慮して、鉄板やガラスプレートなどを敷く場合が多いです。インテリアを重視してタイルを貼っても雰囲気がいいです。
8. ペレットストーブってエコなの?
木質ペレットは薪ストーブと同様に燃料が木なので、燃やせば二酸化炭素は出ます。しかし、もともと植物が育つ過程で吸収した分を排出することになるので地球上の二酸化炭素は増えない「カーボンニュートラル」という考え方により、非常に環境にやさしい暖房器具です。
9. ペレットはどこで買える?
設置した販売店なら、設置したストーブメーカーが推奨するペレット燃料を販売しています。ペレット燃料の製造工場は全国に100か所以上あります。インターネットで注文したり、最近ではホームセンターでも取扱いが増えてきました。
10. 燃料代はいくらくらい?
機種にもよりますが、中火で1時間あたり60円〜70円ぐらいです。それに、動力となる電気代がかかります。